日本信用情報機構(JICC)の開示報告書の見方について
日本信用情報機構(JICC)では個人的に信用情報の開示を行うことが可能です。しかし、どのように日本信用情報機構(JICC)から来た信用情報報告書を理解すればいいのかわからない人も多いと思います。ここでは、日本信用情報機構(JICC)の信用情報報告書の読み方を紹介します。
日本信用情報機構(JICC)の開示報告書
日本信用情報機構(JICC)に2種類あります。ここでは、日本信用情報機構(JICC)の2種類の信用情報報告書について紹介します。
ファイルD
一つ目がファイルDと言われるものになります。ファイルDは貸金業者からの借入情報、キャッシングの契約の情報を記載したものになります。
ファイルM
二つ目がファイルMと言われるものになります。ファイルMはクレジットや金融機関での契約の情報を記載したものになります。
ファイルDの見方
1,登録会社名
登録会社名とは契約した会員会社名とその会員が加盟している信用情報機関名のことになります。
2,同意区分
同意区分とは会員会社が㈱日本信用情報機構への信用情報の登録及び利用についてお客様から同意をいただいているかどうかの区分です。
【取得済】お客様からの同意をいただいているご契約です。
【未取得】 同意をいただいておりませんが、貸金業法により登録が義務付けられているご契約です。
3,法令金額区分
法令金額区分とは法令で決められている金額区分のことになります。詳細は以下のものになります。
【記載なし】包括契約のお借入以外の場合です。
【出金後残高】 包括契約のお借入で、会員会社がお客様に示す貸付の金額が出金後残高の場合です。
【出金額】 包括契約のお借入で、会員会社がお客様に示す貸付の金額が出金額の場合です。
4,取引形態
お取引の形態(内容)を表す情報です。(融資やキャッシング等のお借入、保証、リース、ショッピング等があります)
5,包括/個別
【包括契約】 予め設定された限度額の範囲で、一定の返済(支払)
条件に基づきお借入や商品・サービスのご購入等ができる契約です。
【個別契約】 個別のお借入や商品・サービスのご購入等についての契約です。
6,貸付日/契約日
個別契約の場合は貸付をした日付、包括契約の場合は契約をした日付です。保証契約債権の場合は、金融機関等のご契約先が貸付をした日、またはその月末の日付となります。
7,貸付・利用金額保証額
「貸付・ 利用金額」 個別契約の場合はお借入の金額、包括契約の場合は出金時点におけるご利用の合計金額です。
「保証額」 保証契約の場合は、保証会社が保証契約に基づき保証している金額です。
「出金日・利用日」 ご出金またはご利用した日付です。
「出金額・利用額」 ご出金またはご利用した金額です。
8,入金日
最新のご入金があった日付です。
※債務整理等により債務残高が減少した際にも入金日が更新される場合があります。
9,残高
ご入金後またはご出金(利用)後の残高金額です。保証契約の場合は保証会社がご契約先から確認した残高金額です。
10,入金予定日
次回のご入金予定日です。
11,残高確認日
保証会社がご契約先から残高を確認した日付です。
12,完済日
個別契約の場合は残高を全て返済した日、包括契約の場合は残高をすべて返済し、ご契約を解約(終了)した日です。
13,譲渡日
会員会社以外の企業に債権を譲渡した日です。
14,配偶者引受有無
【配偶者引受有】配偶者の同意を得てお客様がお借入しているものです(配偶者貸付*2)。
【配偶者引受無】配偶者貸付ではないものです
15,総量規制対象貸金債権
貸金業法の総量規制対象貸付及び例外貸付です。
16,契約継続中
総量規制対象外貸金債権 貸金業法の総量規制*1除外貸付等です。
17,総量規制対象配偶者貸付引受債権
お客様の同意を得て配偶者の方がご契約しているお借入の情報です。(配偶者貸付*2)
18,物販債権
ショッピングやサービスの購入等に関する情報です。
19,保証履行債権
お客様からご契約先に対するご返済がなされない等の理由により、保証会社がお客様に代わってご契約先に支払いを行った情報です。
20,保証契約債権
お客様の金融機関等とのご契約に会員会社*3が保証をしているという情報です。
21,BL連帯保証人引受債権
法人の事業者ローン等に対し、法人の代表者が事業者ローン等の連帯保証人となっている情報です。
22,非会員譲渡債権
(株)日本信用情報機構の会員会社が会員以外の事業者に債権を譲渡した情報です。※譲渡時点の取引状態が登録されます。会員以外の企業に譲渡された日から1年を超えない期間
23,包括残0債権
包括契約に基づくお借入を行い、残高がすべて返済され、なおかつ包括契約が続いているという情報です。 入金日から5年を超えない期間
24,完済債権
個別契約の場合は、残高をすべて返済した情報です。
包括契約の場合は、残高をすべて返済し、ご契約を解約(終了)した情報です。
ファイルMの見方
1,登録会社名
お客様がご契約した会員会社名です。
2,取引形態
契約(取引)の形態を表す情報です。クレジット、ローン(貸金債権以外)、保証、リース、法人連帯保証人の契約等の種類があります。
3,同意区分
会員会社が(株)日本信用情報機構への信用情報の登録及び利用についてお客様から同意をいただいているかどうかの区分です。
【取得済】お客様からの同意をいただいているご契約です。
【未取得】 同意をいただいておりませんが、割賦販売法において登録が規定されているご契約です。
4,重複加盟会員報告識別区分
会員会社が加盟している信用情報機関名です(全国銀行個人信用情報センターは除きます)。
5,支払サイクル
契約で定められた支払サイクル(周期)のことです(単位記号:「Y」=年、「M」=月、数字のみ=日)。例:1Y=1年に1回、3M=3ヵ月に1回、50=50日に1回、FR=支払周期は決まっていない場合。
6,年間支払予定額
契約に基づき1年間に支払うこととなる予定の金額です。
※取引形態が「包括クレジット」「個別クレジット」等の場合のみ登録される項目です。
7,年間支払予定額基準日
1年間に支払う予定の金額を計算するための基準となった日付です。
8,重複債権
ファイルDにも同じ契約情報が登録されていることを表す情報です。
※ 取引形態が「個別クレジット」「ローン提携(包括)」の場合のみ登録される情報です。
9,契約日
ご契約をされた年月日です。
10,契約額/極度額
個別契約の場合は、ご契約の金額です。包括契約の場合は、限度額(キャッシングとショッピングの合算額)です。
11,キャッシング極度額
包括契約のキャッシングの限度額です。
12,保証額
ご契約時の保証金額です。
13,利用日
最新のご利用日です。
14,最新入金日/確認日
最新入金日:最新のご入金があった日付です。
確認日:保証会社がご契約先から残高を確認した日です。初回入金
日がまだ来ていない場合は日付が00/00/00で表示されます。
15,トータル残高金額
割賦残高とキャッシング残高の合計です。
16,照会年月日
会員会社が照会を行った年月日です。
17,照会会社名
照会を行った会社名(申込先)です。
18,照会機関
照会を行った信用情報機関です。
19,照会対象
【本人】会員会社がお客様の情報を照会したものです。
【保証人】会員会社が保証人予定者または保証人になった方の情報を照会したものです。
【配偶者】会員会社が配偶者としてお客様の情報を照会したものです(配偶者の同意を得ていることが前提)。
20,照会目的
【契約照会】新規のお客様の返済能力を調査する目的での照会です(増額等で契約し直す場合を含みます)。
【途上・債権管理照会】ご契約中のお客様の返済能力調査の目的での照会です。
21,取引形態
申込みまたは取引を行ったご契約の形態を表す情報です。
22,商品名
ご契約予定の商品名、またはご契約した商品名です。
23,申込金額
ご契約予定の金額、またはご契約した金額です。
24,退会年月日
照会を行った会員会社が日本信用情報機構を退会した場合の退会年月日です。
日本信用情報機構(JICC)でブラックリストに載っているかを確認するには?
異参サ内容・異参サ発生日の確認
この項目を確認することでブラックリストに掲載されているかを確認することが可能です。日本信用情報機構(JICC)では返済日より61日以上または3か月以上の延滞(延滞継続中は登録)、または債務整理・破産申立・民事再生・債権回収・債務整理など(発生日から5年登録)、または延滞解消(解消日から1年登録)でブラックリストに掲載されてしまいます。
支払遅延の有無情報
日本信用情報機構(JICC)返済が遅延してしまうとブラックリストに掲載されてしまうことになっています。そのため、支払遅延の有無情報は大きな判断要素になります。
まとめ
日本信用情報機構(JICC)では簡単に信用情報の請求を行うことが可能になっています。しかし、日本信用情報機構(JICC)から来る報告書を読み解くのは難しくなっています。報告書を確認する時には今回の記事を参考にしましょう。
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